SSブログ

23. 四国お遍路 12番札所 焼山寺~杖杉庵 [2020-21 四国お遍路]

2020年2月8日(土)~2月11日(火・祝)
四国八十八ヶ所霊場巡礼 区切り打ち1回目

2月10日(月)
12番札所「焼山寺」でのお参りを終えて、時刻は14:50、
山を登ってきたので、次は下りねばなりません。

IMG_4868-7.jpg
鍋岩集落の方へ下りて行きます。3.3Km。

IMG_4871-7.jpg
途中、寄り道をする番外霊場「杖杉庵」までは1.6Km。

IMG_4873-7.jpg
しばらく車道を下って、振り返ってパチリ。
焼山寺は杉の巨木がいっぱい。

IMG_4875-7.jpg
その後、山道に入って下って行くこと30分、

IMG_4876-7.jpg
番外霊場「杖杉庵(じょうしんあん)」に到着。
いちばん最初に四国八十八所を巡ったとされる衛門三郎の終焉の地。

IMG_4883-7.jpg
お堂でお参り。
御朱印は12番札所の焼山寺でいただけます。

伊予の国の長者だった衛門三郎は強欲非道の鬼畜のような人間で、
雪の寒い日に、門前に現れた乞食のようなみすぼらしい旅僧に、
一椀の食物を乞われたが、追い払ってしまう。
しかし、旅僧は次の日もその次の日も現れたため、
三郎は怒気満面で旅僧の捧げる鉄鉢を掴んで大地に叩きつけた。
鉄鉢は8つに割れ、旅僧も姿を消したという。
実は、この旅僧が弘法大師様だったのです。
三郎には8人の子供がいたけれど、翌日に長男が亡くなり、
その翌日には次子が亡くなり、8日の間に8人の子供が皆亡くなった。
三郎は懺悔の気持ちから田畑を売り払って家人たちに分け与え、
妻とも別れて、弘法大師様を追い求めて四国巡礼の旅に出た。
しかし、20回の巡礼を重ねても出会うことが出来ず、
何としても巡り合いたい気持ちから、次は逆に回ることにしたけれど、
巡礼の途中、この地で病に倒れてしまう。
そうすると死期が迫りつつあった三郎の前に弘法大師様が現れ、
三郎はこれまでの非礼を泣いて詫び、望みはあるかとの問いかけに、
来世は生まれ変わって人の役に立ちたいと微笑み息を引き取った。

IMG_4893-7.jpg
衛門三郎と弘法大師様の像。

IMG_4884-7.jpg
衛門三郎のお墓。

弘法大師様は衛門三郎の亡き骸を埋めて、
彼の形見である巡礼の杉の杖を立てて墓標としたとのこと。
それが、この庵の名前となっているようです。

つづく

コメント(0) 
共通テーマ:旅行

こちさの旅の記録(~2013)
こちさの旅の記録(2014~2017)
こちさの旅の記録(2018~2023)